Fカップブラジャー…
ある日の暁アジトでの出来事…
イタチが大きめのブラジャーを持ってきたことで
全ては始まった。
Fカップブラジャー…
が単独任務でいないとき、悲劇はおこった……
「ふふふふふふ……」
「…ど、どうしたんだ、イタチ、うん?」
明らかに様子のオカシイ…もとい、頭がおかしくなってしまった
イタチにディダラが恐る恐る何があったかを尋ねた。
「んふっ!んふふふふ!!」
ディダラの問いに余計に怪しい笑い声をだすイタチに
全員が青白い顔をして引く…
「いったい何があった!?」
「今日のイタチ、何時にも増して気持ち悪ぃぞ、うん!」
「もしかして…昨日の夕食後に出した賞味期限の切れていた
団子があたったんでしょうか?」
若干一名、命取りなことを口走ってしまっているが
イタチはその笑みを崩さない。そして本日、やっとまともな
ことを言った。
「今日の俺は機嫌がいい。何を言われても怒らないつもりだが…
鬼鮫…俺に賞味期限の切れた団子を食わせたのか………
あとで表へ出ろ…」
「ひぃっ!」
「哀れ鬼鮫…今日もイタチの愛の鞭を食らうことに…」
「黙ッテイレバイイノニ…」
「馬鹿っすねー」
サソリとゼツにつっこまれ、挙句の果てには暁のお笑い担当の
むかつくコノヤローなトビにまで馬鹿にされてしまう…
哀れな鬼鮫…
にこやかに鬼鮫に写輪眼で睨んだ後、イタチはもう一度
不気味な笑みを浮かべ、なにやらズボンのポケットに手を入れ、
ごそごそと何かを取り出した。
それは……
「ジャジャジャーン!!の部屋の前に落ちていたんだ!」
得意気にピンクの大きな布を見せるイタチ。それは綺麗な
おわん型のパッドが二個ついている、
明らかに巨乳用のブラジャーだった。
「そ、それって、うん…」
「マジでか!?」
「あ………」
「んふふふふ……」
満面の笑みで拾ったブラをメンバーに見せるイタチ。
そしてそれに食い下がるメンバー…
男とはなんとバカな生き物なんだろうか;
「ひぇ〜、おっきいなー」
「イタチ…そんな趣味があったのか?」
「イヤ、イタチハ貧乳ダ。ソレハ大キスギルダロ」
「そうだね」
いつの間にかリビングに集まってきた残りのメンバーも
ブラを触りながら余計なことを言う。
もちろん彼らにはもれなく天照が下された……
天照でゼツ叩きをして数十分のロスを食らったイタチは
気を取り直してサソリに預けていたブラを手に取る。
「日ごろマントを羽織っているものだから、こんなに胸のある
女だとは思わなかったな…」
「うん。顔も貧乳っぽい顔してるしな、うん」
「でもよー、なんでそれがのだってわかるんだ?」
首を傾げ、問う飛段…彼は何かを知っているのか?
「ふん、無能だな、飛段。の部屋の前に落ちていたんだ、アイツ以外にいないだろ?」
「けどよー、小南も女だぜ?もしかしたらアイツのかも
しれないじゃん」
飛段の言葉にメンバーはもう一人の女性メンバーのことを
思い出す。
しばらくの沈黙のあと、それを破ったのは以外にも
角都だった。
「それはないな。あいつはそんなに巨乳じゃない」
「「「「「「でぇっ!?」」」」」」
突然の角都の告白に驚きを隠せないメンバー…
「(一体、いつ見たんだ、うん!?)」
「(…あいつも趣味悪ぃな……)」
「(よりによって角都かよ…)」
「(全然気づきませんでした)」
メンバーが小南の男性の見る目を疑った瞬間であった…
とりあえず話しを戻して(なんとか気を取り直して)、
全員で代わる代わる、変態チックに
ブラの匂いを嗅いだり、頬擦りしたりいていた。
しかしそんな変態丸出しのメンバーの横にはなぜかいつもより
青い顔をさらに青くさせた鬼鮫がいる。
もちろん、ブラに気をとられている変態レンジャーたちは
気づくはずも無い。
「(ど、どうしましょ…ここはやっぱり素直に言うべきか、
黙っておくべきか…)」
「(し、しかし…言ったらわたしはきっと今晩のおかずになってしまう。
けれど言わないでばれたらそれこそ何をされるか……)」
鬼鮫はウハウハ気分で通称のブラを堪能している
男どもの姿を眺めながら悩んでいた。
日ごろからメンバーの自分に対する愛情表現からどっちに
転んでも待ち受けているものは愛の鞭と言うことで
なかなか真実を言えないでいる。
そんな鬼鮫が悩んでいる間もイタチたちの変態度は
アップするばかり…
「ん〜、これは…この手触りは…!!の
胸は98のFカップだーー!!」
「「「「「「おおーー!!」」」」」」
「すっげー!旦那どうやってわかるんだ、うん?」
「ククク…大人≠セからな」
「伊達に歳食ってないってことかー」
「うっせ!!」
ギャイギャイ騒ぎながらあーだこーだ言いながら
変態一色に染まっていくメンバーたちに
鬼鮫は腹をくくって真実を告げることにした。
「あの〜」
「貸せ!今度は俺が見る!」
「皆さん……」
「ばっきゃろー!今度は俺の番だ!」
「そのブラは実は――」
「おいらだって被ってみたいぞ、うん!」
ガチャッ…
ギャーギャー騒ぎながらブラの取り合いをしている
メンバーの下に帰宅したがリビングに入ってきた。
もちろん彼女の瞳にはブラを取り合っている
変態な光景が映る…
「な、なにしてんだよ!?」
「え゛!あ、これは、その……」
「ド、ドドドドアの前に落ちていたからその…」
「持ち主に返した方がいいと言っていたところなんだ…」
今度はブラをあっちこっちに渡しながらドモルメンバー…
これでS級の犯罪者と言うからすごい。
そうこうしているうちにブラは床に落ちてしまった、
それもの目の前に…
「……やだ……」
そう言って赤くなるを見て男どもは殴られることを覚悟した……
しかし、いくら待ってもパンチは愚か、びんたさえも
飛んでこない。
恐る恐る目を開けたメンバーは疑問の
視線をに送る。
その視線に気づいたは先ほどの光景と
あまりにもわかりやすい彼らの行動に笑い始めてしまった。
「あはは…やっだー!も、もしかして皆…クク…
それ私のだと思ってたの?」
「「「「「「え?」」」」」」
ブラを拾い上げ、声が出ないほどに爆笑し、
おなかを抱えるにメンバーは声をそろえた。
「はは、だいたい私がそんな女の子っぽいブラ
つけるわけがないじゃん!ほんっとにバカね…
ひっひっひ…ははは」
未だに笑い狂うの言葉を聞いて
変態レンジャーはそれぞれの顔を見る、
そして一筋のいや〜な汗を流した。
そのいや〜な空気を感じ取った鬼鮫はと言うと
青い肌が紫色に変りながら一歩一歩と後退って行く。
しかし、彼は逃げ切ることは出来なかった……
「こ、これがのじゃないってんなら…これは一体…?」
いやな予感がしつつも飛段はの
手の中のブラを指差す。
問いに答えるべく、は何度も深呼吸を繰り返した後、
襲ってくる笑いを堪えながら答えた。
「そのブラは、ね……リーダーのなんだよ」
「え?」
「鬼鮫なら知ってたはずだけど?」
「あ、あわわ…さん、なんてことを…」
「リ、リーダーの…うん…」
「お、俺達…頬擦りしたよな……?」
「匂いを嗅いだりもしたな……」
「頭ニモ付ケテ見タヨナ……?」
「うん、やったね……」
「ナンセンスな鮫は知っていたのか……」
青ざめた顔をして今までブラにしたことを思い出す
男たちにから決定的な一言が下った……
「それ、リーダーの愛用のブラだし……
ほとんどいつもつけてるよ?」
「「「「「「デェエエエエエエエエエエ!!!!」」」」」」
この悪魔の一言で、
飛段は何も殺めていないにもかかわらず、
儀式のポーズで倒れ(ちゃっかり杭も打ち込んで)、
サソリは胸の部品がはずれ、ソファの下に隠れた。
角都は通帳だけをしっかりと握り、魂が抜け、
イタチは白眼になり倒れた…
ゼツは体の葉っぱが枯れ、シナシナ〜と倒れこみ、
ディダラにいたっては自ら粘土を食らい、自爆。
そして肝心の鬼鮫は後の仕打ちに震え、気絶してしまった……
一人残されたはそんなに嬉しかったのかしら?
と言って、ブラを持ったまま自室へと戻って行った……
ちなみにそれから約1時間して、全員意識を取り戻し、
鬼鮫がこれまでにない愛の鞭を受け、夕食のおかずに
なったことは言うまでもない……
おまけです。
深夜、
久々の任務からやっと帰還したリーダーは
夕飯(鬼鮫の塩焼き)も食べずに部屋へと戻る。
汚れた服を脱ぎ、タンスの引き出しを引っ張る。
「さて、着替えて寝ますかな……って……あれ?」
いつもは一番上におかれているはずのピンクのFカップブラが
見つからない…
「あれ……あれ?ちゃんと洗濯に出したはずなのに……
あれ〜?」
お気に入りのブラが見つからないリーダーはベットの下、
デスクの引き出し、ゴミ箱など、いろんな場所を探していた。
「ここにもない…いったいどこへ……」
脱水所に向かい、洗濯機の中を覗いてみるが何もなし…
リーダーは涙目になりながら自室へと戻っていく。
「……あれがないとぐっすり眠れないのに……」
部屋に戻り、ドアを閉め、ベットに座ったリーダーは
仕方なくもうひとつの水色の水玉ブラを取り出し、
身につける。そして……
「俺のピンブラちゃ〜ん!……どこ〜〜!!?」
深夜にリーダーの愛しのブラを呼ぶ切ない声が響き、
眠れない夜をすごしていたディダラたちは気持ちの
悪さのあまり、一晩中泣いて過ごしましたとさ……
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旅立ちの姫君へ送りました相互記念夢。
暁でギャグ…になったかな?
初の暁壊れキャラ、楽しかった!!
燐様以外、持ち帰り禁止。
2007年1月15日
2007年5月1日 ILLUST BY/ふるるか